ブエノスアイレス日本庭園でこのほど、折り紙の日を祝うための折り紙講座が開かれた。2019年結成のオリガミニッケイ(在アルゼンチン日系折り紙研究会)が折り紙を教えて人気を博した。
オリガミニッケイ発起人の野原ミミさんは、日本文化グッズを製造・販売するYOSHIYOSHIの社長。折り紙の製造・販売もしている。祖父母は勝連出身の戦前移住者で「雨の日は折り紙をして一緒に遊んでもらったので、折り紙は私の祖父母との思い出」と語る。
オリガミニッケイを結成して活動を始めようとした際に、新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われて日本文化祭りなどが開催できなくなった。それでもインスタグラムで折り紙の魅力を発信し続けた。アルゼンチンをはじめ多くの人が自宅にいる時間が増え、折り紙を始めるようになったという。
今回の折り紙教室でサポートした、同会メンバーでひろしま平和大使の相川知子さんは「全体的に折り紙のレベルが上がったと思う。小中学生が時間を持て余して不安があったけど、それが折り紙につながった。これはまさにオリガミニッケイが目指しているアルゼンチンでの社会貢献だ」と評価した。
会場となったブエノスアイレス日本庭園では、折り紙は集中力を高めるなどの効用があり、アルゼンチン社会をよりよくするとして、折り紙100万点キャンペーンを展開している。
(大城リカルド通信員)