連合沖縄(東盛政行会長)と県経営者協会(金城克也会長)は7日、2022年春闘要求を巡って意見交換する労使首脳懇談会を那覇市のロワジールホテル那覇で開いた。連合沖縄は賃金の底上げや、長時間労働の是正を含む働き方の見直しなどを要請した。
東盛会長は、経済と社会の活力の原動力となるのは「人への投資」だと強調した。取り組むべき最重要課題に人材育成を挙げるなど、将来の発展性に目を向ける企業が増えているものの、県内では不安定な雇用環境で働く人が依然多く、貧困の拡大は深刻だと指摘。「長年続く課題を先送りせず、まずはしっかり賃上げすることが個人消費の拡大、経済活性化にもつながる」と述べた。
金城会長は「新型コロナ禍で県経済が苦境に直面する中、各企業が事業や雇用の継続を最優先課題として取り組んでいる」と説明。働き方改革についても、雇用格差の是正や長時間労働の解消などに向け、取り組みを強化する必要性を示唆した。(当銘千絵、写真も)