鏡が丘特支、全国ボッチャ甲子園で3位 「琉球ミラーイーグルス」決勝大会2勝2敗


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3位入賞した鏡が丘特別支援学校「琉球ミラーイーグルス」のメンバーら(提供)

 パラリンピックの正式種目ボッチャの第6回選抜甲子園決勝大会が5日、東京都の港区スポーツセンターで行われ、5校によるリーグ戦で鏡が丘特別支援学校「琉球ミラーイーグルス」は2勝2敗とし3位入賞を果たした。いしかわ特別支援学校(石川)と勝敗が並んだが、直接対決で勝利していたため順位が確定した。

精度の高いプレーでチームを引っ張った「琉球ミラーイーグルス」の伊波興乃慎主将(提供)

 いしかわ特別支援学校との直接対決に勝利して3位入賞した、鏡が丘特別支援学校の琉球ミラーイーグルス。強豪の東京勢には惜しくも敗れたが、リードを奪う試合もあるなど善戦した。宜野座雄監督は「全国の強豪相手に実力を遺憾なく発揮した」と選手たちの力戦をたたえた。

 いしかわ戦は伊波興乃慎主将のプレーがさえ渡った。ボッチャは目標球である白いボールを投げた後、対戦する両者がそれぞれ赤と青の6球を投げ合い、自球をより白球に近づけたチームの勝ちとなる。

 先攻で伊波はこの白球を投じた後の一球を、同じ軌道に乗せ高い精度でぴたりと寄せ、相手が攻めづらい配置で機先を制する。チームの展開を優位につなげ大量4得点。後攻でも相手の一投後にぴたりと付け、相手の攻撃を寄せ付けず1点追加で5―0とした。

 優勝した東京の小平特別支援学校には0―2、準優勝の府中けやきの森学園には2―3で競り合うことができた。伊波は「目の前の試合に集中することだけを意識した」と振り返る。初戦の勝利が大きかったといい「このチームでプレーできて幸せ。沖縄で応援してくれた皆さんに感謝している」と入賞を喜んだ。
 (謝花史哲)


▽決勝リーグ戦

鏡が丘特支 4―0 蓮田特支(埼玉)

鏡が丘特支 5―0 いしかわ特支(石川)

府中けやきの森学園(東京) 3―2 鏡が丘特支

小平特支(東京) 2―0 鏡が丘特支

▽最終順位 (3)鏡が丘特支2勝2敗