もずくパックが受賞 おもてなしセレクション、ファミリー企画(那覇)、県産素材活用


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「おもてなしセレクション」の表彰状を手に、「県内の女性に使ってもらいたい」と話す平良奈々社長=那覇市の琉球新報社

 県産素材を生かした化粧品の企画開発を手掛けるファミリー企画(那覇市、平良奈々社長)の「もずくパック」が、日本の優れた製品やサービスに贈られる「おもてなしセレクション2021」を受賞した。

 パックは県産のオキナワモズクだけを使用。平良社長は「生産量日本一を誇る沖縄のモズクは品質も素晴らしい。健康食品としてはもちろん美容界の可能性も広げる素材だ」と強調した。

県産モズクを使った「もずくパック」

 パックを含む同社のブランド「もずくコスメ」シリーズは、「建康に良いモズクを食用以外でも活用できないか」との思いから誕生した。研究を重ねる中でモズクの表面を覆うぬめり成分フコイダンが保水力に優れ保湿効果が高いことを突き止めた。ビタミンやミネラルなどの美容成分も豊富で、モズクを前面に出した化粧品開発に乗り出した。

 パックは2019年の発売以来、口コミで評判が広まり、累計販売は2万8千個を達成。同年に、地域資源を活用した美容アイテムに贈られる「ジャパンメイド・ビューティーアワード」の審査員賞も受賞した。

 平良社長は、原材料となるモズクと豊かな海を守ろうと、売り上げの一部を県もずく養殖業振興協議会へ寄付する。県産素材を扱う事業者としてSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みを重視しており、「生産者と一緒に資源を守っていきたい」と述べた。

 もずくパックは内容量100グラムで約20回分、税込み1320円。那覇市壺川の同社店舗やオンラインショップで販売している。
 (当銘千絵、写真も)