レゲエやEDMに三線で新境地…ルーツが初アルバム「New Roots」リリース


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初アルバムをリリースしたR∞2=2日、那覇市の琉球新報社

 「R∞2(ルーツ)」が20日、初アルバム「New Roots」をリリースする。「不易流行(ふえきりゅうこう)」をモットーに、現代的な音楽要素の中にも伝統的な三線文化への敬意を感じさせる、新世代沖縄ポップスの幕開けを告げる1枚に仕上がっている。8曲収録。2200円(税込み)。

 アーティスト名「ルーツ」は、実力派若手沖縄民謡歌手「仲宗根創」の別名義。2018年にバスケットボールイベントのテーマ曲を手掛けたことをきっかけに始動した。レゲエやEDM(エレクトロ・ダンス・ミュージック)など、ジャンルにとらわれず、多様な要素を取り入れて作曲する。編曲を、護得久栄昇の曲などを手掛けるKUGANIが担当している。

 てぃんさぐぬ花がモチーフの「THINSAGU(てぃんさぐ)」はシンガー、YonaYuuとPLATYが参加した。耳なじみのあるメロディからレゲエ調へと展開する。仲宗根が、自身のラジオ投稿者のカジマヤー祝いに合わせて作った「富美ばぁ」は、「いつも命の喜びをテーマに活動している」という仲宗根らしい温かさを感じさせる一曲。鉄ちゃんのラップと、組踊立方・玉城盛義の唱えが交錯する「NeoSoul“琉球”」は一聴の価値あり。

 鳩間可奈子、かもはられな、仲村奈月、RITTOも参加している。CDの問い合わせは普久原楽器(電話)098(938)9375。
 (藤村謙吾)

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 レコ発ライブが19日午後6時から、沖縄市のミュージックタウン音市場である。チケットは2千円(当日500円増し)。小学生以下500円。1ドリンクオーダー要。問い合わせは音市場(電話)098(932)1949。