赤瓦にジンベエザメ…「世界の沖縄」を表現 米県系2世ベックフォードさん最優秀 ウチナーンチュ図画コンクール


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ウチナーンチュ大会図画コンクールの最優秀賞に輝いたワシントンDC沖縄会の、きら・ベックフォードさん(左)と玉城デニー知事=11日、県庁

 10月30日から始まる「第7回世界のウチナーンチュ大会」のプレイベントとして、県が募集した図画コンクールの最優秀賞にワシントンDC沖縄会の、きら・ベックフォードさん(11)の作品「OKINAWA OF THE WORLD(世界の沖縄)」が選ばれた。ベックフォードさんの作品は大会ポスターなどに活用される。

 ベックフォードさんは母親が沖縄出身。受賞作品は赤瓦やジンベエザメ、ハイビスカスなど沖縄らしい風景に、世界中から集まった笑顔の県系人を鮮やかに描いた。「いろいろな国のボーダーを越えて、ウチナーンチュDNAがいろんな場所でつながっていることを表したい」との思いを作品に込めた。

ウチナーンチュ大会図画コンクールの最優秀賞に輝いたワシントンDC沖縄会の、きら・ベックフォードさんの作品

 11日には、米国とオンラインでつないだ「デジタル表彰式」が県庁で開かれ、玉城デニー知事がベックフォードさんに賞状とメダルを贈った。玉城知事は「ウチナーDNAが画面いっぱいに表現され、人と人との絆の大切さを思い起こさせてくれる。復帰50年の節目に行われる大会にふさわしいものだ」と語った。

 同コンクールは昨年7月から12月にかけて国内外県人会の子弟や県内小中高生を対象に募集し、50作品が寄せられた。
 (池田哲平、写真も)