メッシュ・サポートとは? 北部・離島の医療支え搬送2000件超 ヘリと小型飛行機所有、資金難も


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メッシュ・サポートが所有する医療用の小型飛行機=2018年

 NPO法人メッシュ・サポートは、ヘリと医療用の小型飛行機の2機を所有し、北部や県内離島、鹿児島県の沖永良部島、与論島などの患者を移送して北部や離島の医療を支えてきた。NPO法人のホームページによると、3月10日までの累計活動件数は2171件にのぼる。飛行機は21年度だけで142件の活動実績があり、直近では3月7日に本島と沖永良部島間で患者2人を運んだ。

 沖縄本島北部では2007年6月に北部地区医師会の費用負担で医療用ヘリの運用を開始した。しかし、資金難で08年5月にヘリを運休。08年11月にNPO法人が発足して資金造成を始め、09年6月にNPO法人による運航で再開した。

 だが11年10月に資金不足で再び運休。体制を見直し、13年3月に運航を再開した。今回事故に遭った小型飛行機は、15年にクラウドファンディングで資金を募って購入し、運航を始めた機体だった。ヘリは18年にも運休し、20年に再開した。

 NPO法人の資金難はたびたび報じられ、県民は寄付で活動を支えた。21年に県の「第2回ちゅらうちなー草の根平和貢献賞」にNPO法人が選出された。

(稲福政俊)