豊見城市が一部申請書の性別欄廃止へ 2022年度中に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
豊見城市役所

 【豊見城】沖縄県豊見城市は14日、市民が市役所へ提出する申請書類の一部で性別欄を廃止する方針を明らかにした。同日の市議会一般質問で大城辰也市民部長が「申請書を見直し、不必要な性別欄の廃止を予定している」と述べた。仲田政美氏への答弁。

 2022年度中には開始する予定で、具体的にどの申請書などが該当するかは調査中。19年に沖縄市が県内で初めて印鑑登録の性別欄を廃止しており、公的な申請書などで、性別欄不要の動きが広がりつつある。

 市は22年度中に「性の多様性を尊重する豊見城市宣言」、いわゆるレインボー宣言を表明する。その一環で、性別欄廃止を実施する見通し。

 市協働のまち推進課は21年6月、全課に「性別記載欄調査」をした。性別記載の理由について各課から「国の施行規則」「性別により配慮、対応を区分するため」「慣例」「理由なし」などだった。統計や医療関係など性別欄が必要な部署もあるとして、市はどの申請書を廃止にするか今後さらに検討を重ねる。
 (照屋大哲)