辺野古新基地「反対」首都圏などから署名5万筆 玉城知事に手渡す 設計変更不承認を支持


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玉城デニー知事(右端)に署名を手渡す「辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会」のメンバーら=15日、県庁

 辺野古新基地建設を巡り、「辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会」は15日、国の設計変更申請を不承認とした県の判断を支持する5万筆あまりの署名を玉城デニー知事に手渡した。手交には本島南部からの土砂採取に反対する遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表も同席し、土砂問題について全国知事会で発議することを求めた。

 玉城知事は「全国知事会で提案できるか、どのような手だてで全国の課題だと捉え、共有できるか調べたい」と応じた。

 手交には、2019年の名護市辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票の実現に中心的な役割を果たした大学院生の元山仁士郎さんも同席した。玉城知事は「県民投票の意義は色あせることはない。政府は応えるべきだとしっかり追及し、対話による解決を目指していく民主主義の手続きを求めていきたい」と述べた。

 署名集めはインターネットサイト「Change.org」(チェンジ・ドット・オーグ)で21年6月から開始し、玉城知事が不承認を発表した11月以降、署名数が増えた。12月までに目標の5万筆を超え、5万234筆に上った。国内だけでなく、欧米、中南米、アフリカ、アジア、オセアニアなど40の国と地域から寄せられた。連絡会の外間三枝子さんは「全国、世界中からたくさんの人たちが応援していることを伝えたい」と語った。
 (中村万里子)