「重症化せずに済む」「将来の影響が不安…」5~11歳ワクチン接種に期待と戸惑い 悩む保護者


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 3月以降、沖縄県内市町村で5~11歳の小児を対象にした新型コロナワクチンの接種が始まっている。市町村は厚労省の資料を活用して接種に理解を求めている。保護者からは期待する声のほか、副反応や安全性への懸念も聞こえる。市町村には接種に反対する団体からの問い合わせが寄せられており、混乱はしばらく続きそうだ。

 11歳以下のワクチン接種をめぐり保護者の間では肯定的な意見のほか、安全性や副反応への戸惑いもある。

 7歳の息子が新型コロナウイルスに感染したという豊見城市の保育士の女性(43)は「高熱が出て苦しそうだったので心配した。自分たち親も感染したがワクチンを打っていたので重症化せずに済んだ。息子にも早くワクチンを接種させてあげたい」と話した。

 一方、3人の子がいるうるま市の女性(45)は「将来どんな影響が出るか分からない。ワクチンを子どもたちには絶対に受けさせたくない」と述べた。

 3人の子どもがいる清水菜美さん(43)=与那原町=は「子どもには打たせない」と強調する。「副反応で重症例の報告もある。さまざまな情報を加味してもコロナワクチンの小児接種は怖い。十分な検証がなされたのかも疑問だ」と批判した。
 (松堂秀樹、金城実倫)