厚労省によると、5~11歳を対象にした新型コロナウイルスワクチンはファイザー社製の子ども用を使用する。12歳以上に比べ、有効成分が3分の1の量となっている。接種回数は2回で、1回目と2回目は3週間の間隔を開ける必要がある。その間に12歳になった場合でも11歳のワクチンで対応する。費用は無料で、接種を受ける際は保護者同伴となる。
同省は、慢性呼吸器疾患などの重症化リスクが高い基礎疾患のある子どもには「接種の機会を提供することが望ましい」としている。ただ、予防接種法の「努力義務」は課されていないので、接種するかどうかは子ども本人や保護者の判断になる。
県ワクチン接種等戦略課は小児のワクチン接種について「市町村の接種業務に協力するとともに、県民が接種を適切に判断できるよう情報提供を行う。努力義務ではないので、現時点ではフラットな立場となる」と説明している。小児のワクチン接種率の公表は今後、検討するという。
(嘉陽拓也)