【名護】沖縄工業高等専門学校(伊原博隆校長)はこのほど、コロナ禍で休校になった場合などでもバーチャルリアリティー(VR)空間で自由に校内の図書館を探索できる「沖縄高専図書館バーチャルウォーク」を制作し、10日から動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開した。同日、報道関係者を招いた体験・発表会が開かれ、VR空間で図書館内を案内した。
ユーチューブで「沖縄高専 図書館」と検索すればパソコンやスマートフォンなどの端末のほか、市販のVRゴーグルで図書館を探索できる。小型無人機(ドローン)の操縦とナレーターのみ外部に発注し、それ以外の編集などは同校内部で担った。
同校のメディア棟4階にある広さ740平方メートル、蔵書数約8万1千冊の図書館をVR空間で案内する動画について、小池寿俊図書館長は「コロナ禍でなかなか外部の方に図書館を見ていただく機会がないが、まずは沖縄高専の図書館を知ってもらおうと思い3D動画を制作した。VRで気軽に散歩してほしい」と呼び掛けた。
図書館バーチャルウォークを体験した報道関係者からは「ドローンの高さが視線になっているので図書館を浮いて利用しているような感覚だ。実際に図書館に来てみたくなる」などの声が上がった。
(松堂秀樹)