米軍ヘリ「住宅地に銃口」 市民団体が名護市に中止を要請


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市の担当者に米軍による飛行訓練の実情を訴える市民ら=17日、名護市役所

 【辺野古問題取材班】新基地建設問題を考える辺野古有志の会とティダの会のメンバーらは17日、名護市役所を訪れ、米軍による重機関銃を住宅地に向けた飛行訓練の即時中止とキャンプ・シュワブ内のヘリパッドの撤去を求める申し入れをした。

 要請書では、昨年12月に米軍ヘリが銃口を住宅地に向けたまま飛行する様子が目撃されたことについて「住民を標的にした訓練は絶対に許されるべきではない」と非難した。

 米軍の飛行訓練で騒音被害を受ける地域に、小中学校、沖縄工業高等専門学校などがあることに触れ「子どもたちの学習環境を守らなければならない」と強調した。

 市民らはヘリの写真や騒音のデータなどを示し「たまったもんじゃない。どうにかしてほしい」と現状を訴えた。

 要請書を受け取った市の祖慶実季総務部参事は「日米両政府による調整が必要なのでなかなか進展していないが、機会あるごとに粘り強く求めていく」などと応じた。

(長嶺晃太朗)