プロバスケットボールBリーグ1部西地区1位の琉球ゴールデンキングスは19日、沖縄アリーナで同7位の大阪エヴェッサと今季第37戦を行い、86―65で快勝した。3連勝し通算成績は33勝4敗で首位のまま。序盤からスペースを突いた強い攻めで主導権を握り、第3クオーター(Q)には並里成の連続得点でリズムに乗ると一気に突き放し20点以上リードを広げて勝負を決めた。第4Qには特別指定選手の松本礼太がプロ初得点を決めた。次節は20日、同会場で大阪と戦う。
第3クオーター(Q)にキングスが失点を抑え込んでゴールを量産し、流れを大きく引き寄せ勝負を決めた。攻守両面で強度の高い圧力を仕掛け続け、スコアは25―9。前半のリードを、さらに優位にし第4Qも危なげない試合運びで振り切った。
第3Qの立ち上がりこそ点を取り合ったが、ミドルシュートを2本決めた並里成のプレーからリズムが生まれる。球際への強い当たりで簡単にシュートをさせず攻勢に出る。大阪が6得点で止まり、終盤の3点弾を決めるまでの間に、16点を積み上げた。
並里は第1Qからスペースを突く動きがさえていた。第3Qはゴール下に切り込んでレイアップでまず2点。続けてジャンプシュート。今度はドライブと見せてボールを股下を通しストップからのミドルと精度の高いシュートを次々と決めた。さらに3点弾も追加し、このQだけで9得点を挙げた。
3~4月は試合が多くなり「タフなスケジュールになる」。疲れがたまる中でもチームを乗せていけるよう「プライベートを削りながらでも、やっていきたい」とプレーでチームを引っ張り続ける。
(謝花史哲)
特別指定の松本 終盤プロ初得点「うれしい気持ち」
第4クオーター終盤。この日一番の歓声が上がった。得点を決めたのはキングス特別指定選手で宮城県出身の松本礼太。ホームで記念すべきプロ初得点を挙げ、ファンの声援に「うれしい気持ちになった」と喜びに浸った。
桶谷大HCに声を掛けられ、2月に加入した。不安だったが、桶谷HCは「全員で戦うチームだから」と後押し。「できることをやろう」と入団を決断した。
そこから出場3試合目。念願の3点弾を成功させた。桶谷HCは「将来楽しみな選手。自信を持ってプレーしてほしい」と期待を寄せる。
松本は「ルーキーらしく、いろんなことをやっていきたい」と成長を誓った。
(謝花史哲)
キングス 33勝4敗
86―65(23―18,23―18,25―9,15―20)
大 阪 15勝22敗
【評】キングスは前半、ターンオーバーが目立つ中でも徐々に流れを引き寄せ、第3Qに大阪を攻守で圧倒した。強度の高い守りで9点に抑え、攻めては速いテンポのボール回しで相手の隙を突き25点を挙げて一気に勝負を決めた。
みんながいい仕事
桶谷大HC(キングス)の話 第3Qでビッグクオーターを作れた。いいゲームができた。第4Qは出てない選手でトライできる時間帯もあり、みんながいい仕事をしてくれた。
もっとアクティブに
天日謙作HC(大阪)の話 残念だった。また明日頑張りたい。(ゲームプランについては)明日の試合というよりも、残りの試合でもっと星を取っていかないといけない。もっとアクティブにしていかないと、どうにもならない。