沖縄SV、開幕戦快勝 新戦力の安住と戸高躍動 海銀SCはドロー


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 サッカーの2022KYFA第50回九州リーグが19日、県内で開幕した。全11チームが沖縄に集い、第1・2節(19、20日)を行う。3連覇を目指す沖縄SVは八重瀬町の東風平運動公園サッカー場でFC延岡AGATA(宮崎)と対戦し、2―0で勝利し開幕白星でスタートした。

 前半終盤に安在和樹が中央からゴールを決め1―0で折り返した。後半には大城佑斗が2点目を挙げた。

 海邦銀行SCは南城市陸上競技場でKMGホールディングスFC(福岡)と今季初戦を行い、0―0で引き分けた。

 20日は、沖縄SVが午前10時から八重瀬町の東風平運動公園サッカー場で日本製鉄大分サッカー部と対戦する。海銀SCは午後3時から南城市陸上競技場でBrew KASHIMAと戦う。

 有観客で行い入場は無料。


安在、戸高新戦力躍動 よりハイレベルなサッカー
 

沖縄SV―FC延岡AGATA 前半、ゴールを決めて喜ぶ沖縄SVの安在和樹(右)=19日、八重瀬町の東風平運動公園サッカー場(喜瀬守昭撮影)

 沖縄SVが今季を2―0で白星発進した。延岡(宮崎)は昨年8月の九州社会人サッカー選手権B代表決定戦で0―3で敗れた相手。新加入選手を中心にした布陣で臨み、激しくぶつかり合いながらも勝負所で当たり負けしなかった。

 先制点は安在和樹が中央から押し込んだ。得点を挙げること自体が久しぶりといい、「攻守でチームを盛り上げたい」と語る。2点目はファーサイドへの左クロスを受けた大城佑斗が押し込んだ。「練習していた形。個人技で打開できる選手が入ってきて、よりハイレベルなサッカーができる」と言う新チームの船出に花を添えた。豊富な運動量で2得点をアシストしたのは戸高弘貴だった。

 監督兼選手の髙原直泰は「開幕戦としていいゲームができた」と充実感を漂わせた。「新メンバーは意欲的に取り組んでくれていて理解度も高い。前半の給水タイムで相手サイドバックの裏を突こうと確認し柔軟に対応できたことも大きい」と笑顔を見せた。

 秋本和希主将は攻守でパスの起点となった。「ベテランも若手もいるのでチームのつなぎ役になりたい」と3連覇に向けて静かに闘志を燃やした。

(大城三太)


猛攻を耐え続ける 海銀SC

海邦銀行SC―KMGホールディングスFC 後半、激しくボールを競り合う海邦銀行SCの金城大樹(左)=19日、南城市陸上競技場(喜瀬守昭撮影)

 海邦銀行SCは昨季2敗したKMG(福岡)から激しく攻め込まれながらも、耐えて0―0の引き分けに持ち込んだ。

 独特のリズムでドリブルする金城大樹がボールキープやパスの供給で中盤を支えた。中盤とFW陣でワンタッチパスをつなぐ連係プレーも何度か見せたが、ゴールを脅かすシュートまではなかなかたどり着けなかった。

 仲間幹監督は「互いに攻防を繰り広げ、特に前半はつなぐことができていた」としつつ、「もっとシュートの回数自体を増やさないといけない」と話し、次戦以降の課題とした。

(大城三太)