本部、効果的2長打「振り抜いた」「どんぴしゃ」 那覇工を退ける 県春季高校野球


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那覇工―本部 9回2死二、三塁、適時三塁打を放つ本部の古堅春翔=22日、アグレスタジアム北谷(大城直也撮影)

 第69回県高校野球春季大会(県高野連主催、琉球新報社共催)第3日は22日、アグレスタジアム北谷など3球場で1回戦の残り7試合を行った。嘉手納は4―3で球陽にサヨナラ勝ちし、本部は4―1で那覇工を退けた。名護は13―2で北部農林に五回コールド勝ち。中部農林は9―8で八重山との競り合いを制した。浦添商は16―7で石川に七回コールド勝ち。西原は19―1で陽明に五回コールドの大勝、KBC未来は10―7で南部工に勝利した。2回戦は25日から始まる。

 本部は六回、相手のバッテリーエラーも絡んで1死三塁の好機。ここで1番大城彩喜の中越え三塁打が飛び出した。「外角高めの直球を強く振り抜いた」と殊勲の先制打。暴投で自らも生還し2点目を挙げた。

 九回には9番古堅春翔の適時三塁打でダメ押しの2点。2死二、三塁で直球を捉えて左中間を破った。「タイミングがどんぴしゃだった。今までに経験のないことで最高の気持ち。肩の力を抜いて球を見て打てた」。仲間からリラックスして打てと言われていたそうで、助言が効いた。

 高良耕平監督は「2月に3人辞めて、9人ぎりぎりでやってきた。練習で雰囲気が悪くなる場面もあったが、試合でよく頑張ってくれた」と健闘をたたえた。「古堅は練習でも結果が出ずに悩んでいた時期もあった」と、スランプを吹き飛ばす活躍にほほ笑んだ。

 序盤から何度も得点圏に進まれたが、ホームベースはなかなか踏ませなかった。渡久地康介主将は「打撃が好きなチームだが、守るべき場面でしっかり守ることができた」と守備力を誇る。先頭打者の大城は2回戦に向け「初回から塁に出てチームを勢い付けたい」と活躍を誓う。
 (大城三太)