倉敷ダム周辺土壌の有害物質は基準値以下 沖縄県、防衛局に追加調査求める


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倉敷ダム湖底から見つかったりゅう弾の破片(県提供)=2月

 沖縄市とうるま市にまたがる倉敷ダムの湖内から不発弾やドラム缶が発見された問題で、県は23日、発見した場所周辺の土壌を採取して調査したところ、有害物質の含有量は全項目で基準値以下だったと発表した。沖縄防衛局が実施した土壌調査の分析結果は現時点では出ていない。

 県は安全確認のため、今月1日にドラム缶周辺の3カ所から500グラムずつ土壌のサンプルを採取し、沖縄環境分析センターに土壌汚染対策法に基づく調査と、ダイオキシン類の調査を委託していた。県の担当者は「結果に安堵(あんど)しているが、より高いレベルで安全性を確認するためにも、防衛局に貯水湖周辺の追加調査を求めたい」と述べた。

 倉敷ダムを水源の一つとする北谷浄水場を管理する県企業局は、不発弾などが見つかった2月14日以降、倉敷ダムからの取水を停止している。県は防衛局の分析結果を踏まえ、企業局による水質検査で安全性を確認した上で取水を再開する考え。

(当銘千絵)