那覇軍港訓練 那覇市長「容認できない」米軍面談で伝達


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港湾敷地に着陸したオスプレイから降り、銃を持って周囲を警戒する米兵=2月、那覇市の米軍那覇港湾施設(喜瀬守昭撮影)

 2月に在沖米海兵隊が那覇港湾施設(那覇軍港)で航空機の離着陸を伴う訓練を実施したことを受け、城間幹子那覇市長は23日、北中城村のキャンプ瑞慶覧を訪れ、米海兵隊太平洋基地政務外交部長のニール・オーウェンズ大佐に「那覇軍港での米軍機離着陸は容認できない」と伝えた。

 沖縄防衛局と外務省沖縄事務所は日程が調整できず、24日に文書で抗議した。

 市によると、米軍が「抗議は受け付けない」としたため「意見交換」という形で面談した。

 オーウェンズ大佐は今回の訓練について「那覇軍港の使用目的に反しない。米軍の使命を果たすために必要な訓練で、日米政府間の協定の中で問題はない」と答え、今後も訓練をする可能性を示したという。

 城間市長は「市民の上空を飛ばないでほしい。市民に精神的な苦痛も与える」とも述べた。

 オーウェンズ大佐は「海上を飛ぶなど負担軽減の努力はしている」と答えたという。

(伊佐尚記)