名護市長「名護湾訓練容認せず」 米軍つり下げで防衛局に抗議


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「提供区域外での訓練は到底容認できない」と話す渡具知武豊名護市長=25日、名護市内

 【名護】米海軍のヘリコプターが22日に名護湾でつり下げ訓練などを実施していた問題を巡り、渡具知武豊名護市長は25日、本紙の取材に対し「提供水域でもない名護湾で訓練することは到底容認できない」と述べ、沖縄防衛局に再発防止を求めたことを明らかにした。

 名護市によると、訓練の事前通告はなく、23日に沖縄防衛局に照会したところ24日になって米海軍の訓練だったと連絡を受けた。

 渡具知市長は同日午後6時に濱和彦沖縄防衛局企画部長を市役所に呼び、提供区域外での訓練に抗議し、再発防止を求めた。濱部長は「米軍に強く申し入れる」と述べたという。

 渡具知市長は「名護湾は漁場でもあり、住民の安全を確保する上でも訓練を認めることはできない」と述べた。

(松堂秀樹)