宮古の沖、13奪三振の完封勝利 宜野湾打線を翻弄 県春季高校野球


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宜野湾―宮古 13奪三振で完封勝利し、仲間と喜ぶ宮古のエース・沖勇作(右)=25日、沖縄セルラースタジアム那覇(大城直也撮影)

 182センチの長身から投げ込む直球と変化球で緩急をつけ、宜野湾の強力打線を抑え込んだ。宮古の2年生エース沖勇作が、13奪三振で完封勝利し、チームを16強に導いた。「気持ちを抑えながら冷静にできた」と手応えを語る。

 風が強かったため長打にならないよう、低めに球を集めることを意識した。最速137キロという直球にスライダーやカーブを混ぜ、相手打線を翻弄(ほんろう)した。平良栄二監督の「自分のボールを投げなさい」という指示通り、ピンチでも落ち着いて三振や内野ゴロに仕留めた。二回以降は三塁を踏ませなかった。

 打撃陣も沖の快投に応えた。三回裏、1年・新里竜正が三塁打を放ち、敵失の間に本塁を陥れて先制点を挙げた。八回は1年・宮國功基が放った右方向への二塁打を足掛かりに追加点を奪った。

 1年生の奮闘に沖は「気持ちが楽になった」と感謝する。次戦に向け「投球からリズムをつくり、攻撃につなげられるようにしたい」と意気込んだ。

(金良孝矢)


 第69回県高校野球春季大会(県高野連主催、琉球新報社共催)の第4日が25日、アグレスタジアム北谷など3球場であった。2回戦7試合が行われ、8チームの16強進出が決まった。宮古は宜野湾に2―0で勝った。コザは小禄を6―1で退けた。久米島・南部商連合は16―3の七回コールドで首里東を下した。ウェルネス沖縄はシードの北山に3―1で勝利。沖縄尚学は読谷から3―1で白星を挙げた。普天間は3―1で美来工科から逃げ切った。那覇は名護商工を9―2の七回コールドで退けた。シードの興南は、新型コロナウイルス陽性者が確認されたため大会を辞退し、対戦相手の与勝が不戦勝となった。26日は2回戦8試合が行われる。