久米島・南部商連合が大勝 伊禮部長に贈る白星 県春季高校野球


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久米島・南部商業連合―首里東 7回2死二塁、ランニングホームランを放ち、ガッツポーズする連合チームの平良一綺=25日、沖縄セルラースタジアム那覇(大城直也撮影)

 久米島・南部商連合が次々と快音を響かせた。七回に打者一巡の猛攻で9得点。久米島と沖縄本島の物理的な距離のハンディを見せず、異なるユニホームのナインがのびのびとプレーした。4月で異動という伊禮隼部長のため「1勝をプレゼントしよう」というチームの思いも結実した。

 平良一綺主将(南部商)は七回に二塁打とランニング本塁打を放ち、勝利に貢献した。この日、5打数3安打4打点と活躍した平良は「一人一人がつなぐ意識でできてよかった」と振り返る。先発で5回を投げ1失点だった吉永結(久米島)は「伊禮先生のため皆で勝ててうれしい」とほほを緩めた。

(金良孝矢)


 第69回県高校野球春季大会(県高野連主催、琉球新報社共催)の第4日が25日、アグレスタジアム北谷など3球場であった。2回戦7試合が行われ、8チームの16強進出が決まった。宮古は宜野湾に2―0で勝った。コザは小禄を6―1で退けた。久米島・南部商連合は16―3の七回コールドで首里東を下した。ウェルネス沖縄はシードの北山に3―1で勝利。沖縄尚学は読谷から3―1で白星を挙げた。普天間は3―1で美来工科から逃げ切った。那覇は名護商工を9―2の七回コールドで退けた。シードの興南は、新型コロナウイルス陽性者が確認されたため大会を辞退し、対戦相手の与勝が不戦勝となった。26日は2回戦8試合が行われる。