プロバスケットボールBリーグ1部西地区1位の琉球ゴールデンキングスは26日、長野県のホワイトリングで同6位の信州ブレイブウォリアーズと今季第40戦を行い、延長にもつれた接戦を87―84で制した。6連勝で通算成績は36勝4敗。首位を維持した。序盤から互いに譲らない競り合い。第4クオーター(Q)は引き離しかけたが、追いつかれて決着つかず。5分間の延長も77―77で2回目の延長へ。立ち上がりに3点弾を連続で決めた今村佳太が終盤にもパスカットからの速攻で突き放した。次節は27日、同会場で信州と戦う。
首位独走の強さ存分 集中維持し6連勝
延長2回目。自陣ゴール下でのリバウンドの取り合いから信州にボールが渡った。1点差から逆転を狙って攻撃を組み立てようとするパスの球際に、キングスの今村佳太が反応した。終了まで残り18秒。ターンオーバーから速攻につなげ、コー・フリッピンとパスをつないで1人をかわす。落ち着いて決勝点となるレイアップを沈めた。
開始から終始互角。キングスは2人のビッグマンを相手にインサイドの攻防で苦しんだが、ゴール下のマッチアップで当たり負けしないアレン・ダーラムの強さを生かした。追いつかれても、ダーラムを起点にファウルを奪える安心感もあり、延長となっても焦りは感じさせなかった。
徐々にファウルトラブルで苦しくなっていく信州に対し、一進一退の中でも投入された選手が役割を遂行したキングスは集中力を切らさず、首位をひた走る強さを存分に発揮してみせた。
25得点、15リバウンドでダブルダブルを達成したダーラムは「最後までチームが必要としている役割を果たそうとプレーした。自分を起点に他の選手がリズムをつかむことに貢献できたと思う」。終了直後、ぐっと拳を握り勝利をかみしめた。
(謝花史哲)
キングス 36勝4敗
87―84(13―17,24―14,15―23,16―14,延長9―9,延長10―7)
信 州 20勝23敗
アウェーで勝利大きい
桶谷大HC(キングス)の話 インサイドの厳しさなど、信州は最後の最後までタフなディフェンスをしてきて、こちらも攻めきれずに難しい試合になった。対戦するたびに信州とはタフなゲームになる。アウェーでそのチームに勝利できたのは大きい。