西原が本部下し16強 守備の乱れ突き引き離す 県春季高校野球


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本部―西原 6回2死一、三塁、暴投で勝ち越しの生還を果たす西原の久貝竜正=26日、アグレスタジアム北谷(喜瀬守昭撮影)

 三回に2―2と追い付かれた西原だったが、守備の乱れを突くなどして中盤以降に3点を加えて引き離した。

 特に六回、単打で出て三進した久貝竜正(りょうま)が暴投の間にホームを踏んだ1点が大きかった。「投球でショートバウンドが何度かあったので、そのタイミングを狙っていた」とバッテリーの乱れを見逃さなかった。瞬時にスタートを切り、捕手が球をこぼす間にクロスプレーでホームイン。再びリードを奪って、流れを引き寄せるきっかけとなった。

 打線は先頭の石川清兼、4番の宮城由弥らキーマンが結果を残した。一方で残塁の多さも。久貝は「チーム全体で球の見極めが良くない部分があった。選球を徹底し、スイングはコンパクトにチャンスを生かしたい」と次戦を見据える。又吉優希主将は「チームの強みである、しっかりとした守りからリズムをつくりたい」と3回戦勝利を目指す。

(大城三太)


 第69回県高校野球春季大会(県高野連主催、琉球新報社共催)第5日は26日、3球場で行われた。2回戦8試合が行われ、シードの前原が那覇商を10―0の六回コールドで下すなど7チームの16強進出が決まった。沖縄セルラースタジアム那覇のシードの沖縄水産と浦添商のカードは降雨のため、沖縄水産が7点リードの二回途中で中断。天候の回復が見込まれず、中断時点から試合の続きを行う「継続試合」となった。今大会からの導入で、この試合が初適用。同球場で27日午前11時から、二回表沖水無死満塁で再開する。27日に8試合が一斉開催の予定だった3回戦の日程は継続試合の影響で変更になった。試合日や会場は、継続試合終了後に決定する。