先生ありがとう…離島を離任する教職員を見送り 児童生徒ら横断幕で感謝伝える


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
多くの教え子や地域住民らに見送られ島を離れる教職員ら=25日、伊江港

 【伊江】沖縄県伊江村内の3小中学校での勤務を終え、本島内の学校へ赴任する教職員らが25日、新任地に向け島を後にした。離任する教職員やその家族らを見送ろうと、伊江港には児童生徒や保護者、地域住民が大勢詰め掛け、花束や記念品などを手渡し、涙を払いながら別れを惜しんだ。

 伊江中から那覇市の首里中に異動する米田幹教諭は「那覇市から伊江村に転勤が決まったときは不安が大きかったが、生徒にも恵まれ、地域の方にも協力いただいて充実した3年間だった」と話した。

 33年間の教員生活に幕を下ろし退職を迎えた西小の宮城康人校長は「最高にかわいい子どもたちと夢のような時間を過ごすことができた。地域、保護者の皆さんに支えられ、3年間、幸せな時間を過ごせたことに感謝している」と語った。

 午後1時にフェリーが岸壁からゆっくりと離れ、港内には長い汽笛が鳴り響いた。児童らは「先生方ありがとう」「感謝」「いってらっしゃい」などと書かれた横断幕を持ち、互いに姿が見えなくなるまで手を振り続けていた。

(金城幸人通信員)