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沖縄出身の仲本、ボートレーサーに 養成所を修了 5月以降にデビュー戦


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太
第130期生としてボートレーサー養成所を修了した仲本舜(提供)

 日本モーターボート競走会の130期修了式が24日、福岡県柳川市のボートレーサー養成所で開かれ、那覇市出身の仲本舜(16)=大名小、城北中、沖縄水産高=が臨んだ。1年間の厳しい訓練に耐え、5月以降にデビュー戦に挑む。「プロのレーサーになるための練習内容が濃く、最初の2、3週間はホームシックになった。厳しい環境に耐えてメンタル面で強くなった」と自信をみなぎらせた。

 仲本は城北中在学時に入所試験を受け、志願者1294人中52人の合格者に選ばれた。その中から男子21人、女子6人の計27人が養成所を修了した。仲本は130期の中で最年少、デビュー後は現役選手最年少となる。

 小中学校時代は野球に打ち込んだ。中学2年のころ、父親に勧められたのをきっかけにボートレーサーの魅力にのめり込んでいった。「動画を見て、そのスピード感や迫力に憧れた」

 身長164センチ、体重52キロ。ボートレースでは体重がレースに影響するため、最低体重の制限があり男子は52キロとされている。仲本は「軽い方が有利になる。外から旋回して豪快に相手を抜くレース展開が理想。熟練のプロと比べて技術面ではかなわないので無事故で完走を目指したい」とデビュー戦に向け胸を高鳴らせている。
 (大城三太)