那覇市久茂地の複合商業施設「パレットくもじ」を管理運営する久茂地都市開発(那覇市、我那覇学社長)が国際通りの入り口に当たる交通広場で整備を進めてきた大屋根が2日午前、お披露目された。愛称は1503件の応募の結果、酒井真歩さん(那覇市)が名付けた「UFURUFU」(ウフルーフ)に決まった。
ウフルーフはうちなーぐちで大きいを意味する「うふ」と英語の「ルーフ」を組み合わせた。酒井さんは「利用者がうふふ、と笑顔になる、愛される存在になってほしい」と語った。
最高の高さが13・7メートル。光を通す「膜屋根」を採用し、紙飛行機をイメージしたデザインが特徴だ。天候が崩れた日でもイベントができる。ライティングにもこだわり、夜間はさまざまな色で光る。
同日午前に行われたお披露目式典で我那覇社長は「コロナ禍で疲弊した久茂地や街中を活性化させる起爆剤にしたい」とあいさつした。
来賓としてあいさつした城間幹子那覇市長は「沖縄の観光を訪れるみなさんが交流の場になるとうれしい」と期待を込めた。
この日はこけら落としイベントとして、大屋根を生かした3人制バスケットボールの大会「3×3パレットカップ2022」が開催され、大屋根を大胆に使ったイベントでにぎわいをみせた。
総事業費は2億8263万円で、国場組が施工した。建設には内閣府の沖縄振興特定事業推進費の補助を受けた。