米軍廃棄物での起訴「論外」 宮城さんを支える会が発足


この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社
「宮城秋乃さんの裁判を支える市民の会」発足集会に参加する宮城秋乃さん(前列右端)と有志の市民ら=2日、那覇市松尾の八汐荘

 米軍北部訓練場跡地で発見した廃棄物を訓練場ゲート前に置き、威力業務妨害などの罪で在宅起訴されたチョウ類研究者の宮城秋乃さんを支援しようと、「宮城秋乃さんの裁判を支える市民の会」が立ち上がった。2日、那覇市松尾の八汐荘で発足集会が開かれ、106人が参加した。

 裁判闘争を支援するための寄付金を募り、資金面を支援する。当日の会場では20万1116円の寄付金が集まった。

 宮城さんの弁護人の金高望弁護士が、今回の事件について、公訴権の乱用や威力業務妨害の該当性が問題であると説明した。裁判の進捗(しんちょく)については、現在公判前整理手続きで争点整理や証拠開示などを進めており、半年ほどかかるとした。

 共同代表の伊波義安さんは「秋乃さんの(廃棄物の)発見は沖縄の豊かな自然を救う功績だと思っている。裁判にかけられるのは論外だ。皆で力を合わせて勝ち取っていこう」と話した。

(中村優希、写真も)