障がい者への虐待、2020年度は48件 家族や施設職員などから 沖縄県障害福祉課が発表


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 沖縄県障害福祉課は31日、2020年度に県内であった障がい者への虐待件数を発表した。家族などの擁護者による虐待は前年度比12件減の38件、障がい者福祉施設の職員などによる虐待は同5件減の10件で、計48件が認定された。

 擁護者による虐待の相談件数は103件。認定された38件の内訳は重複を含めて、身体的虐待28件、心理的虐待12件、経済的虐待8件、放棄・放置3件だった。虐待者は計43人(重複あり)で続柄は父親が最多の14人で、続いて母親が8人、夫・妻と兄弟姉妹が各7人、息子・娘が2人、その他が5人だった。

 擁護者から虐待された人の障がい種別は、知的障がい24人、精神障がい13人、身体障がい7人、発達障がい1人だった。

 福祉施設からの相談件数は41件で、虐待が認定された10件中、県に報告があった4件については施設への指導や改善計画の提出などの措置を執ったという。

(嘉陽拓也)