沖縄本島の病床使用率30%超 医療現場「入院調整が難しくなっている」


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 沖縄県内の新型コロナウイルス感染者が連日千人を超える日が続き、医療現場にも負担がかかり始めている。圏域ごとの病床使用率は、最も高い沖縄本島で30%を超えた。県によると、「沖縄本島で入院調整が難しくなっている」といった声が医療現場からも上がっているという。

 療養中の人は7935人で、このうち入院中の患者は169人。入院患者のうち、県基準の重症者は2人、中等症は90人。圏域別の病床使用率は、沖縄本島が30.3%、宮古が6.1%、八重山が22.7%となっている。社会福祉施設でも感染が出ており、県は警戒を続けている。

 県感染症総務課の城間敦課長は、2回目のワクチン接種から6カ月が経過した64歳以下の人に改めて接種を呼び掛けた。

 新規感染者の年代別内訳は、最多は10代で216人、10歳未満が179人、40代が175人、20代が147人、30代が143人などと続いた。

 推定感染経路が確定している577人のうち、家庭内が364人と最も多く、続いて友人・知人100人、職場内72人、施設内27人、飲食12人、その他2人だった。

 在沖米軍関係者の新規感染者の内訳は、嘉手納基地で6人、キャンプ・フォスターで3人、キャンプ・ハンセンで1人、その他1人だった。
 (中村万里子)