今回沖縄に戻ってすぐダイビングに行った。元々ダイビングが好きなのだが、ファミリーに紹介しようと沖縄で潜り、すっかり魅せられている。「冬の沖縄は寒くて風が強い」と嫌うファミリーもいるが、「冬の海は夏より澄んでいるし陸上より暖かい。冬こそ沖縄に行くべきだ」と力説している。
台湾も東海岸や南部の墾丁(ケンティン)ビーチ、離島などに有名なダイビングスポットがあり、人気のレジャーだが、沖縄で潜るのは初心者がほとんどだ。ダイビングは楽しい一方、危険と隣り合わせのレジャーでもある。水に入る前の講習が非常に重要だ。そこで心配になるのがやはり言葉の問題だが、沖縄なら心配はない。
私が知る限り、沖縄のほとんどのダイビングショップには英語と中国語で対応できるスタッフがいる。特にファミリーにおススメするショップは、台湾方言や広東語にまで対応している。インストラクターが国際色豊かなのだ。緊張しがちの初ダイブだが、「お国言葉」で話してくれる懇切丁寧なプロがいれば、ダイビング体験はより安全で楽しいものになる。
世界各地で潜るようになって分かったのは、日本のダイビングショップの安全に対する意識の高さだ。丁寧な指導や厳格な機材の点検。まだ数は少ないが初心者に優しいフルフェースマスクなど最新の機材を用意しているショップもある。
聞こえてくるのは自分の心音と呼吸音だけの静寂に満ちた夢のように美しい青い世界。今日も良い天気だ。沖縄の海がまた私を呼んでいる。
(口述・沖縄彭大家族・彭國豪、翻訳と構成・渡邉ゆきこ)