有害物質PFAS汚染への危機感共有を 市民団体、10日に宜野湾で集会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
PFAS汚染への危機感を訴え、県民集会への参加を呼び掛ける「有機フッ素化合物(PFAS)汚染から市民の生命を守る連絡会」共同代表の伊波義安さん(右から3人目)ら=4日午後、県庁

 有機フッ素化合物(PFAS)汚染への危機感を県民と共有しようと「清(ちゅ)ら水(みじ)を取り戻そう! 有機フッ素化合物(PFAS)汚染からいのちを守る県民集会」が10日午後2時から、宜野湾市民会館で開かれる。有機フッ素化合物(PFAS)汚染から市民の生命を守る連絡会主催。米軍基地立ち入り調査による汚染源特定と除去、県民の血液検査による疫学調査実施を日米両政府、県と市町村に訴えていく。

 4日、県庁で記者会見した連絡会共同代表の伊波義安さんらは、PFASが汚染水から土壌、農産物、水産物などに蓄積されていることを指摘。米軍基地周辺以外の地域でも汚染が拡大している現状に強い危機感を示し「ウヤファフジ(先祖)から受け継いだ命の水が汚染されている。その水を子、孫の代に受け継いでいいのか。自分事として県民みんなで考えてほしい」と訴えた。

 集会では世界有数の米化学企業によるPFAS汚染と闘い、映画にもなった弁護士のロブ・ビロットさんのビデオ・メッセージや、歌手の古謝美佐子さんのトークとライブなどもある。

 開場は午後1時30分、参加無料、資料代500円。問い合わせは連絡会事務局・高橋年男さん(電話)090(1088)3007。
 (安里周悟)