復帰50年の県民大会、30日に開催 沖縄県政与党、奥武山競技場で


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 沖縄県議会与党4会派は5日、県議会で会見を開き、沖縄の日本復帰50年の節目を前に、「復帰50年・基地のない平和で誇りある豊かな沖縄をめざす県民大会(仮称)」を今月30日に開催すると発表した。復帰後も山積する基地問題などの課題や現状、県民の思いを国内外に訴えることを目的に掲げる。玉城デニー知事にも出席を呼び掛ける方針。那覇市の奥武山陸上競技場を会場に、1万人規模の大会を目指す。

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 9日に賛同団体と立ち上げる大会実行委員会で、発信内容や大会プログラム、登壇者などを固め、県民への参加を呼び掛ける。新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、オンライン活用などの開催様式も検討する。

 一方、与党が沖縄の象徴的課題として位置付ける名護市辺野古の新基地建設計画などへのスタンスの違いから、現時点では県議会野党の沖縄・自民などには参加を呼び掛けておらず、「超党派」とはなっていない。会見で翁長雄治県議は、自身も含めた復帰後に生まれた人口が県民の約6割になるとした上で「復帰闘争や27年間の米施政権下を知らない私たち世代が改めて復帰を考える機会にしたい」と大会の意義を強調した。

 県民大会は今月30日午後2時~同3時を予定している。(大嶺雅俊)