北谷の観覧車「青春の場所」「当たり前の景色だった」 撤去に地域住民から惜しむ声


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撤去が決まった「カーニバルパーク・ミハマ」の観覧車=3日、北谷町美浜

 【北谷】北谷町美浜の観覧車を含む商業施設「カーニバルパーク・ミハマ」の解体を受け、地域住民からは「寂しい」と惜しむ声が相次いだ。街のシンボルタワーとして長年親しまれてきたこともあり、名残惜しそうに携帯で撮影する住民らの姿もあった。

 観覧車が見えるところに住む千葉由美さん(36)は「当たり前の景色だったので、なくなることが信じられない」と驚きを隠せない。中学2年生の時に観覧車が建設され、学校からの帰り道でもあったという。「思い出の場所だったので寂しい」と話した。

 半年前に子どもたちと乗ったばかりという仲宗根由美さん(35)は「また次も乗ろうと話していたので驚いたが、最後に思い出をつくれてよかった。学生のころにみんなが集まった青春の場所だったので悲しい」と寂しそうに話した。

 「老朽化もあったのでしょうがないと思うものの、何かほかに方法はなかったのだろうか」と残念がるのは町商工会の米須義明会長。町のシンボルであると同時に県内唯一の観覧車であることに触れ、「(この後)どのようなものが建てられるにしても、再びランドマークとなるようなものを期待している」と語った。
 (新垣若菜)