本土での沖縄復帰運動、資料でたどる 写真やのぼりなど展示 南風原文化センター、9日まで


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
本土で展開された沖縄の復帰運動で実際に使われたのぼり旗=4日、南風原町喜屋武の南風原文化センター

 【南風原】南風原町の南風原文化センターでは、展示会「27度線をこえて~『復帰』をめぐる日々との足跡をたどる~」(主催・復帰50年を考える会)が9日まで開かれている。1960~70年代に本土で展開された沖縄の復帰運動、北緯27度線で実施された海上集会の様子を当時の写真やのぼりとともに振り返る。

 写真の多くは、東京を中心に沖縄の復帰運動を全国に展開した元中野区議の故・中澤ひろやさんが所蔵していたもの。海上集会で沖縄の人々と交換した、くば笠も展示されている。

 石垣市出身の安室孫盛さんが米軍統治下の沖縄を撮ったドキュメンタリー映画「石のうた」(1965年)と「パーランクーのひびき」(1967年)も鑑賞できる。

 9日午後2~4時は、映像批評家の仲里効さん、写真家の嬉野京子さんを話者に招いて「学生運動、南灯寮、沖縄研究」をテーマにフォーラムを開催する。

 問い合わせは電子メールmuppy11q@gmail.comまで。南風原文化センターは水曜日が休館日となっている。
 (比嘉璃子)