沖縄尚学の創設者・名城政次郎理事長が退任 後任に大城美穂子さん


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尚学学園理事長を退任した名城政次郎さん=6日、那覇市泉崎の琉球新報

 那覇市国場の沖縄尚学高・付属中学校を運営する学校法人尚学学園の創設者名城政次郎さん(91)が高齢のため、3月31日付で理事長と学校長を退任した。新理事長には、副理事長の大城美穂子さん(60)が4月1日付で就任した。

 高校の新校長には、3月末まで北谷高校で校長を務めていた末吉康徳さん(60)が、また付属中の新校長には前教頭の屋比久秀正さん(48)が就任した。理事長補佐だった大城英健さん(74)は常務理事になった。

尚学学園理事長に就任した大城美穂子さん=6日、那覇市泉崎の琉球新報

 名城さんは1983年に前身の沖縄高校から沖縄尚学高校に校名を改称し同校を創設。当時は顧問を務め、学校法人化した91年から学園の理事長を務めた。予備校や学習塾などを運営する学校法人尚学院の学院長は継続して務める。

 大城美穂子新理事長も引き続き尚学院の副学院長を兼務し、県専修学校各種学校協会理事も務める。

 名城前理事長は「生徒たちには、学校訓を実践できる人になってほしい。新型コロナなどの影響で世の中が暗くなっているからこそ、教育はとても大事だ」と話し、新理事長らを激励した。

 大城新理事長は「理事長という重責に最初は戸惑ったが、前理事長から学園の理念をしっかり受け継いで人財育成に励みたい」と意気込みを語った。 (嘉数陽)