玉城沖縄知事、復帰50年の県民大会「前向きに参加したい」 30日、県政与党などが開催


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記者会見する玉城デニー知事=8日午前、那覇市の県庁

 沖縄県の玉城デニー知事は8日の定例記者会見で、沖縄の日本復帰50年の節目に向けて、30日に県議会与党4会派が開催する「県民大会」への出席を問われ「まだ正式に議論はないが、要請があれば検討していきたい。気持ちとしては前向きに参加していきたい」と述べ、参加の方向で検討する考えを示した。

 復帰50年の節目に玉城知事が発信する予定の建議や宣言について、県民意見の募集に533人から意見が寄せられたことを明らかにした。そのうち68・5%に当たる365人が10代だった。玉城知事は「県民から寄せられた意見を踏まえ、建議・宣言の発信内容について鋭意検討を進めている」と述べた。

 那覇軍港の浦添移設を巡り、国側が4月中に移設協議会の開催を要望していることについて、「関係者にしっかり説明し、調整する必要があることから現時点で次回の開催時期を確約することは非常に厳しい」と述べ、早期の開催を困難視した。国側が示した軍港施設をT字形とする形状案に関しては「場所や機能、環境的な影響など、まだ具体的な検討や協議が整っていない」と述べ、賛否を明確に示さなかった。

 この日の会見では、首里城再建に向けた「首里杜地区整備基本計画」の策定についても説明した。


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