「けんけんぱー」の遊び場制作 名護・大宮小卒業プロジェクト 児童らが学校への感謝を形に


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卒業プロジェクトの一環で、ペイントされた「けんけんぱー」遊び場と卒業生ら=3月29日、名護市立大宮小学校

 【名護】名護市立大宮小学校をこの春卒業した児童たちがこのほど、「卒業プロジェクト」として、後輩たちが楽しく学校生活を送れるようにと「けんけんぱー」で遊べるペイントを施し、トイレにカラフルな絵を描いた。企画、調整から児童たち自らが行い、感謝の思いを形にした。

 卒業プロジェクトは今年に入って始動。「伝えようありがとう 残そう思い出」をテーマにアイデアを出し合って企画書をまとめ、校長と交渉して形にしてきた。クリーン活動、花壇整備、トイレを明るくする―など、6年全体、あるいはクラスごとで数多くのプロジェクトを実行した。

 コロナ禍でも遊べるようにと3組が企画した「けんけんぱー」のペイントは、校内6カ所に描いた。色とりどりの丸や四角が並び、スタートとゴール位置も示している。照屋小雛さん(12)は「許可をもらったり、ペンキを塗り直したりするのが大変だった。実際に使って遊んでいる子がいるとうれしい」、河原崎音々さん(12)は「完成して達成感がある」と感想を語った。別のクラスの堂本梨衣奈さん(12)は「花壇の整備をしたり、獅子舞の体の部分も作ったりといろんなことに取り組んだ」と振り返った。

 6年主任の上原亜美(つぐみ)教諭は「プロジェクトを通してみんなたくましくなった。主体的、前向きになった」と、児童の成長を喜んだ。(高良利香)