住民手作りのアジサイ園、1年目で開花 1万株で「市内一のアジサイの里」目指す 沖縄市南桃原


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1年目で多くの花を付けたアジサイ園。多彩な花々に子どもたちも「きれい」と見とれていた=4日、沖縄市南桃原公民館公園

 【沖縄】こんなに早く花が咲きました―。沖縄市の南桃原自治会(島袋由香会長)が取り組む1万株構想のアジサイ園が開花期を迎え、「1年目で咲き誇るとは」と住民は驚き、花々に目を和ませている。「あじさい組」(浜元盛栄代表)を結成して手入れに汗を流し、今後株をどんどん増やし「市内一のアジサイの里」を目指す。まだ株が小さいが来年はさらに華やかになると期待を込める。

 アジサイ園は同区公民館に隣接した市管理の公園をぐるりと囲む斜面の区有地600平方メートル余。区の計画に昨年2月から老人会や南桃原ちょう愛好会の有志が賛同、雑草を払い、斜面を手作業で造成した。同時に「アジサイ一鉢運動」で区民や出身者らに苗の提供を呼び掛け、反響を広げた。

 植栽されているのは500株余。ガクアジサイが満開でその後、5月ごろまで冬アジサイなどが花を開く。先月までは20本余の桜も開花していた。公園でグラウンドゴルフを楽しんでいた老人会のメンバーは「見事(みぐとぅ)やさー」と感嘆の声を上げていた。

 島袋会長は「花と緑あふれる環境づくりが目標。住みよい、住み続けたい地域を区民挙げてつくっていきたい」と意気込んだ。

(岸本健通信員)