辺野古不承認取り消し、地元市長の反応は 名護市長「推移を注視」宜野湾市長「見通しを立てて」


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渡具知武豊名護市長

 【名護・宜野湾】名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄防衛局による設計変更申請を不承認とした県の処分を国土交通相が取り消した裁決について、名護市の渡具知武豊市長は8日、琉球新報の取材に「今後の推移を注視するほかない」と文書で回答した。

 回答で渡具知氏は「当事者ではないため、コメントする立場にはない。法令に基づいて手続きがなされたものと理解している」とした。

 米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市の松川正則市長は取材に、「市としては一日でも早い返還を求めていることに変わりない」と答えた。

松川正則宜野湾市長

 日米両政府による普天間返還合意から12日で26年が経過する。松川市長は、辺野古移設に向けた埋め立てが進む中で「移設は容認せざるを得ない状況だが、あまりにも時間がかかっている。政府にもしっかりとした見通しを立ててほしいと要請している」と述べた。

(長嶺晃太朗、新垣若菜)