【浦添】3月20日に行われた第408回暗算検定試験(全国珠算教育連盟主催)で、浦添市の宮城珠算学校に通う石塚樹(いつき)さん=港川小1年=が6歳2カ月で暗算十段に合格し、全国最年少記録を樹立した。これまでの最年少記録は今年1月に東京都の児童が合格した6歳9カ月で、石塚さんは7カ月更新した。石塚さんは「お父さんがイチゴのケーキを買ってくれた。十段に合格してうれしい」と笑顔を見せた。
5人きょうだいの末っ子の石塚さんは3歳からそろばんを始めた。きょうだい全員がそろばん経験者で、兄の楓哉さん=港川小2年=は昨年7月に県内最年少で暗算十段に合格。姉の日向希(ひなの)さん=港川小5年=は昨年3月に県内で初めて珠算で八段から十段に飛び級合格した。樹さんは平日は3時間、土曜日は5時間、日曜日は3時間と毎日練習している。苦手な種目はなく、兄と姉とはよきライバル関係にある。
次の目標は珠算とフラッシュ暗算で七段に合格すること。そろばんの魅力について「玉をはじくのが楽しい」と笑顔を見せる。十段合格で「お母さんにスマートフォンを買ってほしい」と話す。
3月の試験では、かけ算が190点、割り算と見取り算(足し算と引き算)はいずれも満点の200点だった。宮城珠算学校の宮城忍人校長は「樹は目標に向かってガムシャラに勉強する。集中力がすごい。当分の間は樹の記録は塗り替えられないはずだ」と語った。 (吉田健一、写真も)