豊見城配送センター開所 サントリーロジスティクス、倉庫を集約し効率化


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
最大で飲料28万ケースの保管が可能な倉庫=9日、豊見城市与根「DPL沖縄豊見城」内の沖縄豊見城配送センター

 物流関連事業を担うサントリーロジスティクス(大坂府、武藤多賀志社長)は9日、4月から本格稼働している「沖縄豊見城配送センター」(豊見城市与根)の開所式を行った。大和ハウス工業が整備する物流施設「DPL沖縄豊見城」に入居。これまで三つの倉庫を利用していたが、物量の増加に伴い手狭となっていた。1カ所に集約することで、業務の効率化を図る。

 センターの延べ床面積は約8900平方メートルで、風雨にさらされずに荷物を積み下ろせる低床式インナーバースを備える。免震構造になっており、施設の2階に入居することで高潮や津波といった自然災害にも対応できる。

 同社では埼玉県の浦和美園配送センターに次ぐ全国2番目のDX(デジタルトランスフォーメーション)施策も導入した。倉庫管理とバース予約のシステムを連携し配送車両の到着時間を把握することで、到着前に貨物の準備が可能となった。荷役作業がこれまでの20%削減となり、車両待機時間も大幅な短縮となる。

 武藤社長は「人口増に伴う物量増に対応するインフラができた」とセンター開所を喜ぶ。「持続可能な物流を実現するため、DX施策をできるだけ使って作業効率アップを図りたい」と今後の展望を述べた。
 (比嘉璃子)