里親委託解除、沖縄県が調査委を設置 外部有識者3人で検証


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沖縄県庁

 小橋川学さん(56)夫妻が生後2カ月から養育していた児童の里親委託を解除された件で、県は外部有識者3人による「里親委託解除に関する調査委員会」(委員長・鈴木秀洋日本大准教授)を1日に設置した。

 県特命推進課によると調査委は、県社会福祉審の審査部会が小橋川夫妻への「一時委託は難しい」とした答申を尊重する前提で、児童相談所が委託を解除する前に、審議会に諮っていないことなどを検証するという。小橋川さん夫妻や児童相談所、実親、県里親会などから聞き取り調査を行い、今後の対応を検討する。調査結果は玉城デニー知事に提言する。

 審査部会は審議内容の詳細は明らかにしていないが「養育里親への支援介入や当事者間の関係改善に向けた、ソーシャルワーク的な対応の不足についての課題を真摯(しんし)に受け止め、今後に生かす必要がある」とコメントしていた。
 (嘉陽拓也)