沖縄「5・15平和行進」3年ぶり実施へ 復帰50年、基地問題の解決訴え


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米軍嘉手納基地のフェンス沿いを行進する「5・15平和行進」の参加者ら=2019年5月18日、嘉手納町兼久付近

 5・15平和行進実行委員会(事務局・沖縄平和運動センター)は13日までに、「5・15平和行進」を3年ぶりに実施する方針を確認した。新型コロナウイルスの影響を受けて2年連続で中止したが、今年は沖縄の日本復帰50年の節目であることを踏まえ、規模を縮小して原則、実施する方針。一般参加の可否を含め、20日の実行委で開催方法を決定する。

 一方で、県内の新型コロナ感染状況が拡大傾向にあることから、緊急事態宣言が発令された場合などは、中止となる可能性もある。

 平和行進は「復帰後も変わらぬ基地の島沖縄の内実を問い直す」ために1978年開始。例年、県内各地を3日間ほど掛けて行進し、基地問題の解決や護憲などを訴えてきた。だが2020年、21年は新型コロナの影響で中止となった。

 今年は5月14日の1日間に絞り、宜野湾市民会館前から八重島公園(沖縄市)まで行進する計画。参加規模は千人前後を想定している。

 5月13日に結団式、15日に県民大会を那覇文化芸術劇場なはーとで開催する予定。15日には宮古、八重山地区での行進・集会も予定している。
 (大嶺雅俊)