女子サッカー、ナヴィータ開幕戦で大勝 各選手、対人プレーで強さ見せる 九州リーグ


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前半7分、先制のゴールを決めるヴィクサーレ沖縄FCナビィータの新里成実=16日、南城市陸上競技場(小川昌宏撮影)

 女子サッカーのKYFA第25回九州リーグ(Qリーグ)1部が16日開幕した。ヴィクサーレ沖縄FCナビィータは南城市陸上競技場で熊本ルネサンスFCと戦い、4―0で快勝し、白星で発進した。前半は終始ペースを握り優位に進めた。新里成実のシュートで先制。比嘉千尋の自陣からのフリーキックがGKのミスでそのままゴールとなり2点目。後半には牧志妃菜が頭で合わせて加点すると、仲間姫香がダメ押しの4点目を流し込んだ。次戦は24日、宮崎県の富田浜公園でヴィアマテラス宮崎と対戦する。

 ナビィータは前後半に2点ずつを奪い、攻める姿勢が際立って開幕白星を飾った。昨季は負けなしだったが得失点差で2位。悔しさを晴らすシーズンとなる。

 前半から各選手が対人プレーで強さを見せ、ラストパスから何度も得点チャンスをつくり出した。比嘉映美の前線へのクロスに反応し、新里成実がスペースに走り込んで先制。國吉真梨子主将は「立ち上がりは緊張で動きが硬かったが、早めの先制点で落ち着くことができた」と振り返る。得点を重ねていくごとにパス回しも軽快になった。

 攻撃の要となったのは牧志妃菜。今季も得点王を狙い、3点目を頭で合わせた。4点目は中学生コンビが決めた。古蔵中3年の知念舞彩のパスをゴール前で受けた沖尚中3年の仲間姫香が落ち着いて流し込んだ。

 津波古友美子監督はGKとしてピッチに立った。一人何役もこなす縁の下の力持ちとして大きな支えとなっている。次戦は2部から昇格したヴィアマテラスとの対戦。國吉主将は「先制点を奪って最後まであきらめずに戦い抜く」と気合を込めた。
 (大城三太)


 ◇サッカー 九州女子リーグ(16日・南城市陸上競技場)
ヴィクサーレ沖縄
4―0(2―0,2―0)
熊本ルネサンス
▽得点者【ヴ】新里成実、比嘉千尋、牧志妃菜、仲間姫香