沖縄の日本復帰50年を巡り、県議会与党を中心に那覇市の奥武山陸上競技場で30日に開催を予定していた1万人規模の「県民大会」について、同大会実行委員会は16日に会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて30日の集会開催を取りやめると発表した。オンライン方式での開催や、感染状況が落ち着いた後に集会を延期するなどの方法を今後検討するとした。
20日の実行委幹事会で、代替の開催方式を決めたい考え。当初は与党や支持団体で開催に向けて準備を進める方針だったが、野党・自民などを含めた「超党派」の開催も検討したいとした。
実行委はコロナの感染拡大のペースが「想定を超えるものだった」とし、病床使用率の悪化や高齢者への感染が拡大している状況などを踏まえて判断したと説明した。
「県民大会」は5月15日の「復帰の日」を前に、過重な基地負担に抗議し、沖縄の諸課題を発信しようと企画された。4月9日に実行委が発足したばかりだった。(大嶺雅俊)