任期満了に伴う久米島町長選は17日投開票され、無所属新人で前副町長の桃原秀雄氏(62)が初当選を確実にした。いずれも無所属新人で久米島商工会前会長の大道敦氏(64)、久米島町議会前副議長の吉永浩氏(41)を破った。
投票率は75・54%だった。2006年以来16年ぶりの選挙選で、初の三つどもえとなった。新型コロナ禍で落ち込んだ島の産業、観光振興や人口減少対策、子育て福祉施策を争点に選挙戦が繰り広げられた。
桃原氏は25年の役場勤務と副町長8年の経歴で培った行政経験を前面に打ち出し、歴代町長が築いたまちづくりの継承を訴え、勝ち抜いた。
当日有権者数は5961人(男性3161人、女性2800人)。
桃原秀雄氏(とうばる・ひでお) 1959年7月生まれ、町宇根出身。沖国大卒。89年に仲里村役場(現久米島町)に採用。総務課長などを歴任し、14年6月に副町長に就任した。町長選出馬のため22年3月末に辞職した。