卒業記念にリヤカー旅行、浦添から糸満、友と歩む思い出の52キロ 港川学童クラブ


この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社
友人らの声援を受けながらリヤカーを引く港川学童クラブの子どもたち=3月30日(提供)

 【浦添】沖縄県浦添市の港川学童クラブは3月28日から30日までの2泊3日の日程で、6年生卒業記念旅行を実施した。中学進学に伴い学童を離れる子どもたち5人がリヤカーを引きながら浦添から糸満までの約52キロを歩いた。

 リヤカー旅行は卒業記念として毎年開催している。今年のテーマは「祝!沖縄復帰50周年 平和と自然をいつまでも SDGs」。糸満市の平和祈念公園などを巡ったほか、夜は糸満青少年の家などに宿泊した。各地を歩きながら、SDGsや復帰50年の意義などを伝える4種類のお手製ビラ800枚を配った。

 4月から興南中1年生となった北條琉賀さんは「学童で過ごした仲間と離れたくない。本当に楽しい旅だった」と振り返った。港川中に入学した松田将太朗さんは「泊まり込みで、みんなと夜遅くまで話すのが楽しかった。修学旅行より達成感があったかもしれない」と笑顔。同じく港川中に入学した上原颯真さんは「2日目は筋肉痛がひどくてつらかった。平和祈念公園では沖縄戦の悲惨さが分かった」と語った。
 (吉田健一)