沖縄からトップアスリートに エナジック高、1期生16人が入学


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
式典後、保護者と記念撮影をする新入生=2日、名護市瀬高のエナジック瀬嵩CCのクラブハウス

 【名護】名護市瀬嵩エナジック瀬嵩CCのクラブハウスで2日、エナジックスポーツ高等学院(玉城英彦学院長)の第1期生入学式が行われた。地域住民や関係者70人余が参加して、16人の新入生を迎え入れた。同校は昨年、旧久志小学校跡に開設された。「文武両道」「グローバル人材の育成」を教育理念に掲げ、世界へ羽ばたくトップアスリートの育成を目指す。玉城学院長は「自分の夢や目標に向かって日々準備・努力を怠らない人が幸運を勝ち取る」と、英語も織り混ぜ入学生を激励した。

入学式終了後、早速練習に励む野球部員=エナジックスポーツ高等学院野球場

 新入生は野球部員15人とゴルフ部員1人。トップアスリートを目指し県内全域から集まった。全寮制でスポーツと学業に専念する。

 野球部は、これまでに美里工や浦添商などを率いて甲子園出場経験もある神谷嘉宗さん(66)が監督として指揮を執る。副学院長も兼務し「午前中は座学、午後から体育と部活。ただし、毎日英語の早朝講座を行う。野球はこの夏から県大会へ挑戦する」と話し、強い意欲を示した。

 新入生を代表して具志川東中出身の眞喜志健之朗さん(15)は「勉強とスポーツができる素晴らしい環境に感謝し、みんなで目標に向かって頑張っていく」と、力強くあいさつした。石垣中出身の清水結斗さん(15)には同級生などから祝電が寄せられ「みんなの期待に応えられるよう野球、勉強に頑張りたい」と述べた。式典後、部員らは早速グラウンドへ出て練習を開始した。

 唯一のゴルフ部員は緑風学園・久志中出身の塚原茉里香さん(15)。「不安はあるけど、みんなと仲良く楽しく頑張りたい」と抱負を語った。瀬嵩区の西平伸区長(64)は「校歌にも瀬嵩が歌われて光栄。区を挙げて応援していきたい」と話した。
 (嶺井政康通信員)