「ドローン学校」沖縄・国頭に開校 観光活用、人材育成へ 6月以降生徒を募集


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観光関係者らがドローン操縦の基礎を学んだ無料体験会=20日、国頭村安田のくいなパークゴルフ場

 【国頭】国頭村安田に、地元住民らが主体となって「沖縄ドローンスクール」(理事長・比嘉明男国頭村観光協会長)を1日に開校した。多分野でのドローン活用に向けて地元の人材を育成しようと20日、国頭、大宜味、東のやんばる3村の住民対象の無料体験会を開始し、観光関係者らが基礎を学んだ。6月以降、一般の生徒を募集する。

 これまで村役場や観光協会などがドローンを所有・活用してきたが、技術習得の場がなかった。「地域に根付いた学校を」と、比嘉理事長を中心にスクールを設立した。農業の鳥獣対策や地域活性化にドローンを活用している「ドローンヒーローズ」(大阪府、田中愛梨代表)が技術協力する。

 カリキュラムは国交省が進めるドローンの法整備に添い、同省が認定する民間資格を取得できるようにする。座学・実地ともに安田のくいなパークゴルフ場の施設を活用。田中代表をはじめ県内外の講師が指導する。受講料などはこれから決定するが、比嘉理事長は「相場より安価にしたい」と話した。

 体験会に参加した国頭村観光協会の崎濱秀彰さんは「観光地の魅力的な写真を発信したり集落の姿を記録したりするのにドローンは有効だ。しっかり学びたい」と語った。

 比嘉理事長は、今後のドローン活用法としてやんばるの森の観光客入域状況把握や不法投棄対策などを挙げ「ドローンの可能性はますます広がる。まずは体験してほしい。やんばるへの旅とドローン資格取得のセット販売なども計画し、活性化につなげたい」と意気込んだ。スクールが軌道に乗れば、県内他地域への展開も考えているという。

 問い合わせは比嘉理事長(電話)080(1771)1748。 (岩切美穂)