【豊見城】バレーボールVリーグの強豪で、沖縄県出身の仲本賢優(西原高―日体大出)が所属するパナソニックパンサーズが20日、豊見城市豊崎の豊見城市民体育館で事前合宿を開始した。豊見城市での合宿は初めてで、25日まで。チームは28日に開幕する国内三大大会の一つ「黒鷲旗」での優勝を目指し、最終調整に汗を流す。仲本は「地元沖縄でエネルギーが湧き上がってくる。英気を養い、いい合宿にしたい」と意欲を語った。
アウトサイドヒッターの仲本は、日体大4年の2019―20シーズンからパナソニックに加入。昨年12月、リーグ推薦を受けてオールスターゲーム出場選手に選ばれた。
20日、同体育館で歓迎式が開かれた。パンサーズのレプリカユニホームを着た山川仁市長は「市民もわくわくしながら合宿を待ち望んでいた。市としてもバレーボールを盛り上げていきたい」とあいさつした。フランス人のティリ・ロラン監督に向けて、フランス語でも「こんにちは。お元気ですか」などと語り掛けた。
ティリ監督は通訳を介し「沖縄は良い場所で、施設も素晴らしい。合宿をエンジョイしたい。フランス語もありがとう」と答えた。
パンサーズはVリーグと天皇杯をそれぞれ7回ずつ制し、黒鷲旗は13回の優勝を誇る。元日本代表の清水邦広らが所属する。沖縄市をサブホームタウンとしているが、今回、市長選の日程と重なり、豊見城市から声が掛かったことで、合宿が実現した。
午前、午後とも練習し、一般公開は午後2時半~同5時ごろまで。入場無料で観覧できる。23日は休み。24日には事前に招待が決まっている市内の小学生100人を対象にした、バレーボール教室を開く。